コラム

2020年11月3日
～大阪の交通事故弁護士～　人間観の違い

２０２０．１１．３

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

先ほど、私のFacebookに、以下の投稿をしました。

「先日、都構想の否決と共に、トランプの敗北をここで予想した。これらは、２つとも、私の望むところでもある。

木村太郎という人がいる。前回、トランプ勝利を予想した数少ない評論家の一人であるためか、今回も過剰な自信をもってトランプの勝利を予想している。彼は、その根拠として、４年前と比べて生活が良くなったというアメリカ人が非常に多いことを挙げていた。要は、大衆は銭をくれるリーダーを支持するという、大衆観が根底にある。

人間にはそういう面もあることだろう。やはり、政治的な意思決定に関して、経済が占める割合は皆、それなりにあることだろう。そのことは、誰も否定しない。

しかし、人間はもう少し複雑な生き物である。やはり人間には、正義、良心そして信頼を求める気持ち「も」ある。リーダーを誰にするかについても、そのような面を重視してきた結果、群れを大きくし、社会や文明を産み出し、万物の霊長として発展してきたのが人類であると、私は考えている。

木村太郎のような人と私は、そもそもの人間観や歴史観が大きく異なるのだろう。

付け加えると、私が都構想や維新に否定的なのもそういうところである。特に、他者を脅しでコントロールしようとする人間には、絶対に屈したくないという気持ちが強い人間は相当数いる。多分、維新の限界というものは、彼らの人間観から、このような精神の一部分が抜け落ちているところにあるのだろう。金と力で人を屈服させられることは、多分多いのだろうが、うまく行かないこともそれなりにある。彼らは、藤沢周平の小説でも読んだ方がよいのではないだろうか？」