後遺障害認定実績

2019年1月12日
「逆突」でも後遺障害認定

２０１９．１．１２

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

交通事故賠償実務の世界には、「逆突」という言葉があります。これは、加害車両がバックをして、その後方にある被害車両に衝突することを意味します。

この逆突事案は、賠償実務上、軽く扱われる傾向があります。理由は、①車がバックをする際、スピードをあまり出さないのが普通ですから、軽い事故が多いためです。また、②被害者も加害車両の後退を認識していることが多く、衝突を予見して防御体勢を無意識的にとることができていたと評価されやすいこともその理由です。

したがって、逆突事案では後遺障害の獲得は困難であり、そのため受任拒否の方針をとっている弁護士も少なくないと思います。と、ここまでの一般論は以前別の事故について記載したとおりです。そして、今回の事故もその別事故と同様、後遺障害の認定を受けることができました。

いつも逆突事故を受任する際、正直かなり迷います。受任拒否や「後遺障害がとれたらそのときにお電話ください」と対応する弁護士・法律事務所の気持ちもよくわかりますが、やはりむち打ち事件においては、治療期間中に弁護士が被害者をサポートすることにより後遺障害をとれる可能性が大いに高まるという現実があります（その意味では、後遺障害がとれたらおいで、という態度はよろしくない、という考え方もあるのでしょう。）。

まあ、迷った末に受任して、何とか後遺障害をとれたときの喜びは大きいものです。