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「漢の風 みずほの国の雨」 その1

コラム

2018年9月8日
「漢の風 みずほの国の雨」 その1

以前からここに書いている、主に上本町までの通勤時間を利用した読書ですが、少し前に「項羽と劉邦」を読み終えて、今は塩野七生さんの「ギリシア人の物語」を読んでいます。

 

「項羽と劉邦」を読むのは、人生3回目です。今回も自分は項羽びいきの心情で読み切りました。しかし、項羽の欠点が、以前読んだときより大きく見えたことは、以前ここに記したとおりです。人の話を聞かない、己の力・武力のみを信じる、戦略や補給、外交に無関心である、等々、やはり大国を統治するタイプの人間ではあり得ません。項羽は純粋な戦士(いくさびと)でしかなく、それ故に神の如く強いのでしょう。

 

このようなことを感じながらも、私は項羽のことが好きなのです。また、物語の途中から、「項羽=日本人、劉邦=中国人」というイメージが強まってきました。

 

(続く)