コラム

2020年11月11日
～大阪の交通事故弁護士～　まだ何者でもなかった頃の債権回収　その６

２０２０．１１．１１

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

そのようなことを思い出していると、ふとその旧友について思い出したことがありました。どういう流れだったかは思い出せないのですが、彼に、「真剣に努力しても報われないこともあるやろう」と話を振ったとき、「いや、俺自身はこれまで生きてきてそういうことはなかった」という答えが返ってきて、かつそれを言っている彼の誇らしさのようなものが、私には透けて見えたために、「・・・」となったことがありました。

私も彼も、客観的に見ると中途半端な努力しかしたことのない、したがって未だ大したことを成し遂げたことがない、どこにでもいる石ころのような大学生に過ぎなかった点において共通していたのですが、その受け止め方が大きく違うことを感じました。彼が高校時代に高い目標を掲げていたことを私は知っており、それに向けて彼なりの努力をしてきた（が叶わなかった）はずと認識していたのですが、彼が、努力をしなかったと自らの過去を認識することにより、救われるタイプの人間であれば、それはそれで尊重すべきだろう、とその時、感じました。実際、そういうタイプは少なくないと思っています。