コラム

2020年10月17日
～大阪の交通事故弁護士～　保険会社から送られてきた書類にサインをする前に弁護士に相談を

２０２０．１０．１７

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

何度も書いていることですが、重要なので定期的にアナウンスします。交通事故の被害者の方は、治療が終わった後、保険会社から送られてくる書類（承諾書や免責証書というタイトルです。）に、サインをする前に弁護士に相談しましょう。ほとんどの場合、弁護士を入れると金額が上がります。特に、弁護士特約をお持ちの方は、弁護士費用が掛からないことがほとんどであるため、ほとんどの場合得をします。他方、弁護士特約がなくても、完全成功報酬制で契約すると、やはりほとんどの場合得をします。

ちなみに、最近、裁判基準よりも有利な内容（自賠責基準額どおり）で保険会社が被害者に提案をしている事案がありました。短期間に集中して通院をされて、休業損害がなく、かつ過失割合が相当あると、裁判基準と自賠責基準との逆転現象も起こり得ます。受任を断ることも考えたのですが、弁護士特約をお持ちであったため、僅かならば賠償額を上げらえるかもしれないと思い、受任し、結果的に〇万円上げられました。裁判基準より十数万円高い金額でした。保険会社にとって、支払う義務のない金額でしたが、「任意保険会社の財布からも少しだけ出してください。」という、法律家としてはどうかな、という説得が成功することは、実は珍しいことではないのです。依頼者は、大喜びでした。「僕に〇万円くれる他人はいなかったから、うれしいです。」という彼の言葉が印象的でした。

こういう説得、交渉も、私は嫌いではありません。