コラム

2020年9月12日
～大阪の交通事故弁護士～　「完全成功報酬制・着手金不要」の美しさ

２０２０．９．１２

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

昨日の続きですが、やはり弁護士費用を依頼者ご自身が負担される場合、つまり弁護士費用特約が利用できない場合、完全成功報酬制で着手金不要という仕組みは、なかなかよくできた仕組みだと思います。

弁護士の中には、この着手金不要の完全成功報酬制を、「ファイトマネー方式」と例える者がいるのですが、私はこの例えを否定して、「相撲の懸賞金方式」に近いと説明しています。

プロボクシングのファイトマネーであれば、負けてもある程度貰えるのですが、相撲の懸賞金は勝者だけが貰えます。敗者には１円も支払われません。完全成功報酬制とはそういうことなのです。

弁護士の中では、この完全成功報酬制は、一般的には不評です。ただ、私は、「勝者だけが報酬を得て、敗者には何も与えられない」という仕組みに、どこか美しさのようなものを感じてしまうのです。あんまりこういうことを言うと拙いことはわかっているのですが、個人的な美意識の発露ということでしょう。野生の虎を見ると、美しいな、と感じる感覚です。もちろん、野生の虎は、獲物が捕れないためにたくさん死んでいるであろうことは、十分に理解しています。

弁護士業務に限らず、何事も、勝たなければならない、と信じて生きること、そのために努力を積み重ねることに、生き物としての尊さのようなものを感じる男なんでしょうね。