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~大阪の交通事故弁護士~ 永寿総合病院の悲劇~検査抑制策の行きつくところ~

コラム

2020年4月1日
~大阪の交通事故弁護士~ 永寿総合病院の悲劇~検査抑制策の行きつくところ~

2020.4.1

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所又は自宅で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

永寿総合病院の院内感染で、人がかなり死んでいます。無念です。検査を抑制するとどういうことになるのか、いくら言葉で表しても伝わらないことがあります。しかし、こういうことです。事実が最も雄弁なのです。

いわゆる「戦略的後退」が失敗した、典型例です。誰かが重症化してからようやく検査をするまでの間に、感染拡大という予想通りの、「敵を勢いづかせ」たパターンです。

早期に検査をして感染者を隔離していれば、ここまでの院内感染には繋がらなかったはずです。病院という最も衛生意識の高い場所で、気付かないままにここまで感染が広がっていたという事実、これをしっかりと認識すべきです。無症状者や軽症者がウイルスを運び、永寿総合病院という場所が、ウイルスの培養皿になってしまったわけです。

(確実な)治療方法がないから、検査をしても仕方がない、医療現場が混乱するとか、まだ思っている方は、この事実をしっかりと見てください。そういう人のために荒っぽく言えば、新型コロナウイルスの検査の「目的は、治療ではない、隔離」です。また、大規模な院内感染があると、その医療機関全体が、相当期間戦力外になります。こういうことが重なると、あっという間に医療崩壊です。

また、経済のために、検査数を抑制すべきだと思う方には、むしろ検査を多数行い、感染者を多数隔離した方が、全ての人を包括的に隔離するようなロックダウンよりも「安くつく」と言いたい。私も株式投資を嗜む、資本主義の恩恵を受けてきた合理的経済人の一人です。そういう欲が人一倍深い私が思うに、検査を増やして悪い真実を早期に明らかにした方が「安くつく」ということなんです。リスク管理の議論と同じなのです。

 

 

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