コラム

2019年9月16日
～大阪の交通事故弁護士～　創業５年目に入りました　その９

２０１９．９．１６

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

ただ、同業者の中に私のようにほぼ１００％交通事故事件・被害者側にリソースを集中してきた者は恐らくはいないか、仮にいてもかなり少ないと思います。正直、弁護士を２０年ほどやってきて、交通事故事件にも受任意欲満々の弁護士であっても、話をしてみると「この人はあまりわかってはらへんなあ」と感じることは、別に珍しいことではありません。

私は、そのような普通の、どんな事件でもやります、という弁護士が大半を占める状況が変わる可能性は低いと思っています。ですから、そういう弁護士から交通事故事件に関する質問を受けた場合は、可能な限り丁寧に回答、説明するように心がけています。交通事故被害者の方が依頼する弁護士は、ほとんどが何でも屋、よろずやなのですから。

また、大阪弁護士会交通事故委員会の委員としても、各種懇談会や懇親会でかなり積極的に意見を述べたり、日々の実務でおかしいと感じる点についての是正を呼びかける提言を行ったりしています。更に、判例分析部会においても、交通事故の知識経験が少ない弁護士も決して少なくはないため、わかりにくい点を説明的に話したり、気を付けなければならない点を指摘したりするように心がけています。

正直、この交通事故委員会活動に関しては、１年半前頃までは聴きに行く、という意図しかありませんでした。私が人生のほとんど全てをかけて身につけた知識や情報を、気前よく他人にくれてやる理由はない、というまさに小乗仏教的な価値観を貫徹していました。