2019.12.20
今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。
最近、話題になった長男殺害事件について、思うところを書いてみます。ただし、私は刑事事件をやらない弁護士ですから、またこの事件について特に調査をしたわけでもないので、弁護士としてではなく、一人の人間として、思うところを緩く書くというスタンスをお許しください。
最も違和感があるのは、リタイアした76歳の父が、息子に、殺さなければ殺されるという悲惨な状況に追い詰められたとき、自分が息子を殺して生きのびようとすることです。その生命力というのか、そこまでして自分が生きたいと思える76歳の父の姿に、驚きましたね。
私なら、「しゃあないな、殺されてやろう。」でしょうね。ずっと家庭を犠牲にしてきた自分が事務次官まで上り詰めたのに対して、息子が悲惨な状態にあるのであれば、自分が息子に対して大きな負債がある、と認識することでしょう。その負債を清算する方法が、債権者である息子が納得できる範囲では、「自分が息子に殺される。」という一つしかないのであれば、そうしてあげたいと思うのですが、私のこの感覚は変わっているのでしょうか?
前提として、76歳でリタイアした自分が、生きることに執着しているとは思えません。ただし、まだ自分の父母が存命中であれば、話は別ですが。もっとも、息子を殺して親孝行をしても、親はその孝行を喜ばないのではないか、と思います。
また、あくまでも究極の選択、二者択一前提の話であり、次回、他の道について触れてみたいと思います。もっとも、この「殺されてあげよう。」という覚悟がなければ、他の道もないのかもしれませんが。(続く)
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