コラム

2019年2月15日
過失相殺が問題になる事案では、過失割合の確認のために実況見分調書が重要になります

２０１９．２．１５

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

最近、大阪地方検察庁に行くことが多いです。何のためにかと言いますと、交通事故の実況見分調書の謄写申請をするためです。事故の過失割合について争いになる事件では、特に必要です。

この実況見分調書は、人身事故として処理される場合にのみ作成されます。この意味でも、交通事故によって被害を受けたら、たとえ軽傷であっても警察に診断書を提出して人身事故にするべきです。

ちなみに、実況見分調書は加害者の保険会社がとってくれていることもあり、それを被害者側が貰うこともあるのですが、時々、保険会社が実況見分調書の一部のみを送ってくることがあります。この場合、送ってこない部分には被害者にとって有利な情報が記載されている可能性が高いので、保険会社が一部のみを送った理由をどのように説明しようとも、絶対に被害者側で独自に実況見分調書をとらなければなりません。