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ひとまず、終わりにします

コラム

2019年2月2日
ひとまず、終わりにします

2019.2.2

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

ここ数日、所属する弁護士会の新制度「専門分野登録制度」改め「分野別登録弁護士制度」について批判的意見を述べてきましたが、あまりこればかりに深入りするのも何かと思いますので、そろそろ終わりにしたいと思います。最後に、未だここに書いていない疑問点、問題点を整理しますと、

① 弁護士会は会員たる弁護士の仕事、すなわちお金を恣意的に分配できるような機関なのか。背景には、ネット広告で巧みに集客をする事務所から弁護士会が仕事を奪い、若手弁護士などの弁護士会の誘導に忠実な弁護士に分配することを良しとする価値観があるのではないか。

② ネット広告で巧みに集客する事務所・弁護士の専門性が低いということなのか。そうであれば、いかなる証拠に基づいてそのような認定がなされたのか。

③ 研修や事件を3回こなせば、ネット広告で巧みに集客する事務所の弁護士の専門性を上回ることができるのか。その根拠は。

などです。

ぼんやりとした心情的な理由で、「若手弁護士の仕事を奪うネット広告集客事務所」みたいな認定がされているのであれば、私にはついていけません。エビデンスに基づいて弁護士の専門性・能力を認定するには、試験の開発・実施をはじめとして相当な労力・資金が必要になるでしょう。そういう緻密な作業をすっとばして、特定の豊かな者を悪者として、仕事・お金がなく不満を持つ若者の支持を得ようとする為政者というものはどの共同体にも、いつの時代にも普遍的に存在します。しかし、そのような為政者が後世評価されることはないというのが歴史の必然です。

弁護士が、国際的に見ても異例である自治権を、近いうちに失うであろうこともまた歴史の必然でしょうが、この件を見ていてそれは思っていたよりも早く起こりそうだな、と感じています。

そもそも、弁護士に自己を統治するような能力がないということが、よくわかりました。

 

 

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