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焦り出すには遅すぎたか・・・

コラム

2019年1月30日
焦り出すには遅すぎたか・・・

2019.1.30

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

昨日ここに書いた「徒競走で、最後はみんなで手をつないでゴール」という現象ですが、戦後日本の教育における悪平等主義の象徴として、メディアでかつて喧伝されたものです。しかし、最近では本当にそんな学校があったのかと、疑問視されています。

私としては、実際にそのような事実がなかったとしても、そのような事実があるものとして日本社会で長期間語られたという事実には、重要な意味があると感じています。この「徒競走で、最後はみんなで手をつないでゴール」をするという光景は、いかにも日本社会的な光景を、巧みに切りとった「アート」だったのではないかと。だとすれば、事実かどうかはどうでもいいのでしょう。

また、「徒競走で、最後はみんなで手をつないでゴール」をする光景に、戦後民主主義的なイデオロギーを見出して批判する文脈で、この話は語られていたと私は記憶するのですが、むしろ特定の時代や特定の思想の持主に限らず、日本人の多数派は、「徒競走で、最後はみんなで手をつないでゴール」をする光景に「美」を感じるのではないでしょうか?この国の共同体の中で権力を行使する者は、いかにして皆の衆に手をつないでゴールさせられるか、に頭を悩ませてきたのではないでしょうか?この課題を巧みに解決できる者こそが「名君」であり、「仁者」であるとされたのだろうと、私には思われるのです。

他方、競争させて結果を公開しろ、という意見を公にしてしまうような者は、極悪非道の大悪人とされたでしょう。村八分一直線です。

ここまで書いてきた私は、今更ながらではありますが、少々焦っています。

 

 

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