コラム

2018年12月27日
汚い勝者か、あるいは美しい敗者か

２０１８．１２．２７

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

通勤時間を利用しての読書ですが、今読んでいるのは、司馬遼太郎先生の「燃えよ剣」です。どうも心情的に私は佐幕派で、謀略に謀略を重ねるという薩長や岩倉具視のようなやり方が好きになれないのです。岸家のルーツが東北ということも影響しているのかもしれません。

そう言えば、先日ネットで「応援したい幕末の藩」ランキングというのがあり、一位が会津藩でした。やはり日本人は、汚い勝者よりも、美しい敗者の方に引き寄せられるのでしょう。ちなみに、「峠」の長岡藩も上位にランキングされていました。

「勝てば官軍」という言葉があり、中央官庁で働いてこられたある親族が、この言葉を多用していました。お気に入りの言葉だったのかどうかは存じませんが、権力闘争というものを身近に見ていた人の言葉であったことは間違いありません。ただ、多くの日本人が納得できない考え方ではあります。

どこか我々は、人間に美しさ、正しさを探しているのでしょう。ただし、そうではない、という人も多いので、人を見る目が大切なのですが・・・。