コラム

2018年12月13日
２０余年ぶりの講義

２０１８．１２．１３

今日の午後も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所を出て、大阪弁護士会館に行き、改正民法（債権法）に関する講演を聴きに行きました。昨日に引き続き、弁護士業における商品の「仕入れ」です。

今回の講師はある大学教授なのですが、実は私は、この先生がまだ私の出身大学の助教授だった頃、講義を聴いていた時期がありました。もう２０年以上も昔の話です。

今日もいつも通り私は、私の指定席（最前列中央の「ダイアの切っ先」シートです。）で講義を聴きましたが、恥ずかしさもあり（先生は私のことを覚えておられないでしょうが。）、できる限り目が合わないようにしていました。休憩時間に先生に話しかけることや、また名を名乗ることもできませんでしたが、ただ学生時代に講義を聴いただけの者というのは、そういうものでしょうね。

あの頃はまだ助教授で、どこか弱々しい印象もあった先生ですが、この２０余年を全く無駄にされることなく、今では日本を代表する民法学者になっておられます。そのことを心の底から歓び、またかつての学恩に感謝しつつ胸に熱いものを感じながら、２０年ぶりの講義を聴いている不肖の弟子が目の前にいたことを、先生は全く気付かれていなかったでしょう。

いつもの講義よりも、ずっと短く感じる３時間でした。