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無念 久保利明王将に敗北! その2

コラム

2018年12月8日
無念 久保利明王将に敗北! その2

2018.12.8

今日の大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)は、予想通り寒くなっています。

昨日ここに書きました、王将の重圧感について続けます。小説などで何か勝負事をする際、相手がその道の達人であるとき、その達人がただ立っているだけでも気押されてしまう、みたいな描写があります。昨日の私にはまさにそのような感覚がありました。

相手の何気ない一手についても何か裏があるに違いないと感じたり、下手に動くとやられるのではないか、特に相手に持ち駒を与えるとやっかいだ、等と不安が強まり、攻めが消極的になってしまいました。4枚落ちの対局でしたので、積極的に飛車や角といった大駒を動かしていった方が相手には脅威だったのでしょうが、実際にはほとんど大駒の威力を出せませんでした。圧倒的な実力差のある相手に、「飲まれる」というのはこういうことなのだ、と実感しました。その意味で大変勉強になりました。

数字についてはいい加減であることを断りつつ、比ゆ的に言えば、人はその道で10倍強くなれば、100倍容易に勝つことができるということを、今回の敗北から学びました。名前で勝つ、大したことをしなくても相手が勝手に負けているというような状態に、なかなか弁護士の仕事ではなり得ないでしょうが、それに近い状態には持って行けそうな気がします。

もう一つ学んだのは、褒める能力の重要性です。久保王将は、私のへぼ将棋の中から、それでも光るところを探し出して、何とか褒めようとされました。王将から褒められれば、誰でも嬉しいものです。また、その人は久保さんのことが好きになります。本当に当たり前のことですが、人間が感情の生き物である以上、とても重要なことです。

 

 

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