コラム

2021年3月29日
～大阪の交通事故弁護士～　ある映画のラストシーンについて

２０２１．３．２８

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

私は、映画「たそがれ清兵衛」のラストシーンが大好きです。映画のラストシーンの中で、おそらくは一番好きでしょう。

実は今、録画した「たそがれ清兵衛」を見ています。一息に見るような暇はないので、録画して食事をする際などに、ちびりちびりと見ています。今、田中泯との対決前というところです。ちなみに、今回は「隠し剣　鬼の爪」に続けて「たそがれ清兵衛」を見ており、藤沢周平の世界に浸っているところなのですが、やはり「たそがれ清兵衛」では田中泯が凄いことになっています。「隠し剣　鬼の爪」の彼は、誠にいい感じの剣の師だったのに、「たそがれ清兵衛」ではケダモノです。

それはさておき、「たそがれ清兵衛」のラストシーンが良いと聞いて、楽をしようとYouTubeでラストシーンだけを見ても、その良さはほとんど実感できないはずです。やはり２時間以上、作品を観ないとあのラストシーンの良さはほとんど理解できないでしょう。当たり前ですが。

文武に秀でていながらも、身分の壁、また生来の欲のなさから下級武士として生き、最期は官軍の弾に当たってあっけなく死んだ清兵衛を、それでも幸せだった、また尊敬していると娘が言い切る理由が、きちんと作品を味わってきた者には、切ないほどに理解できることでしょう。

岸恵子さんの上品な語りと佇まいが、物語の掉尾を飾るラストシーンを、今から楽しみにしています。