2021.3.6
今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。
今はコロナ禍のためにできませんが、弁護士になると、人にご馳走をする機会、奢ってあげる機会が増えます。そのようなときに、相手から「優しい」と言われて、自分でもそう思ってしまいそうになるのですが、やはりそれは違います。単に、自分にとってのお金の値打ちが人よりも低いだけです。
私の世代の弁護士の多くは、若い頃に結構長い間、仕事をせずに収入がなかった時代があります。当然、誰かに奢ってあげるということは、あまりできませんでした。今の自分と、あの頃の自分が、他者への優しさという点において何か違うかというと、自分自身の実感としては何も変わらないと思うのです。何か変わったとすれば単に、自分にとってのお金の値打ちが下がっただけです。仮にあの頃の自分が、缶ジュースを奢ってあげる感覚で、今の自分は1万円奢ってあげられるとしても、しかし、あの頃の自分も今の自分と同じくらいの優しさを持っていたと思う。もしも持っていなかったとしたら、今の自分も持っていないだけ、俺は何も変わっていないから、そう思うのです。
優しさというものは本当に難しい。特に若くて何もない頃の優しさは、と思うのです。目に見えないものの中に、本当の優しさはあると、私は思いたいのです。
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