2020.12.31
今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。
昨日、需給ギャップという言葉を使いました。あらゆる商いの本質は、この需給ギャップを活用するところにあるわけです。自分に見えている需給ギャップに、ラグビーの攻撃側の3次攻撃以降のように、臨機応変に供給を走りこませることもあります。また、サインプレーや個人がフェイントを仕掛けて需給ギャップを創出し、そこに自分の供給を集中することもあります。マーケティングはサインプレーみたいなものです。意思、目的そして思考により、いかにして自分への需要を高められるかの世界です。
他方、弁護士業の場合は、需給ギャップを大きくできても、価格を釣り上げて利益率を高めるという手法はとりにくいと思います。多くの弁護士が、旧日弁連報酬基準をもとに事務所基準を作成しますし、弁護士費用特約の報酬基準以上を顧客に負担させることは難しい競争環境です。ただ、価格の硬直性が高くても、事件の筋の良し悪しは様々ですから、マーケティングというサインプレーで自らに対する需給ギャップを創出できれば、受任事件を選択できるようになり、手堅い事件に供給を集中できることから、結果的に利益率が高い状態になるわけです。
弁護士の仕事のビジネス面に話が偏ってしまいました。ただ、私の特徴は、依頼者や相談者に対してもこのような話を正直にする点です。弁護士が、個人事業主、商売人であることを隠そうと思ったことはないですね。ときどき、この点を誤解している方からの相談がありますが、これは弁護士会などが悪いのです。商売人をボランティアさんのようにブランディングしてしまう。
話し始めるとなかなか面白く、なかなか一年の締めにはたどり着けませんね。こういう話しを、元旦以降も続けて書いてみます。
それでは皆様、本年も大変お世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
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