コラム

2020年8月24日
～大阪の交通事故弁護士～　推論によりジャンプする距離を短くすること

２０２０．８．２４

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

弁護士に限った話ではありませんが、確実な基礎知識を持つことは重要ですね。実務法曹をやっていますと、事件は全てどこかが違うわけです。同じ事件はない、とよく言われます。ただ、よくある事件、論点について、今の実務がどういう結論を出すのか、知っておけば、新しい問題というのはそこからの推論です。基礎知識という確実な拠り所をもつ前提があれば、推論によりジャンプする距離が短くなります。

特に法律相談において、推論ばかり話すと、相談者は不安に感じられます。やはり、こういう事件においてはこういう裁判例があり、実務上はこの裁判例に従った処理が通常なされる、ということをはっきりと言える弁護士の話は、非常に聴きやすいものです。私が、常に知っていることと知らないことを意識的に区別し、それを相手に伝えようとするのはそのためです。

もちろん、勉強不足の弁護士は、はったりと後からの訂正（ごまかし）に頼ることになります。バレていないと思っているのは本人だけです。同業者から見ても、何を尋ねても有意の回答がない（意味のあることは何も言っていない）ことがデフォルトとなっている弁護士というのは、残念ながら存在しますね。