コラム

2020年7月24日
～大阪の交通事故弁護士～　お客様がお医者様であるとき

２０２０．７．２４

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

私の場合、相談者や依頼者の中に、お医者様が時々いらっしゃいます。そういうときは、非常に良い機会だと思いますので、交通外傷や後遺障害に関する医学的な問題、症状固定判断や後遺障害診断書の書き方といった医学と賠償が交差する問題、また健康保険の諸問題について、意見交換をします。交通事故に関わる弁護士にとっては、非常に勉強になる機会です。

お客様の問題で、お客様の主治医にお話を聞く際は、なかなか込み入ったお話ができないことも少なくはないのですが、お医者様がお客様となっているケースでは、お客様ご自身の問題でもあり、かなり深い話ができることもあります。また、雑談という感じで、様々な情報に触れられます。

特に、私は様々な問題意識を持ちがちな人間であり、悩んでいることが多いのです。真面目に本で調べたり、またお医者様からお話を聞くことも少なくない方だと思うのですが、それでも医学用語が多義的であったり、お医者様によって考えが違う場合が結構あるため、悩みがすっきりと解消しないことは多いのです。もちろん、お医者様であるお客様とお話をしたからと言って、すっきりと解消するというわけでもないのですが、少なくとも自分の考えに対するお医者様の反応をじっくりと窺えるということは、貴重な経験となっています。

どんな仕事であっても、お客様から教えられることは少なくないのでしょうが、交通事故弁護士にとって、お医者様である依頼者というのは、優れた教師でもあると感じています。