コラム

2020年7月11日
～大阪の交通事故弁護士～　弁護士が依頼をお受けしないケース

２０２０．７．１１

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

時々、今依頼している弁護士が頼りないので、先生にお願いしたい、というご相談をお受けすることがあります。お受けできるかはケースバイケースであり、ここでその基準を明らかにすることは難しいのです。

ただ、一般的には、弁護士が依頼をお受けするかを決める基準としては、「人、筋、金」があると言われています。

クレーマー臭が強い人からの依頼は受けない弁護士が多いことでしょう。また、筋の悪い＝勝つのが難しい事件を受けたがらない弁護士は少なくありません。やはり、成功報酬が期待できないからです。更に、成功報酬が期待できなくても、着手金を多い目に設定して受けるという弁護士もいます。これは、筋の悪さを、金が補っている例でしょう。金の条件さえ良ければ、人や筋には目をつぶれるという弁護士もいます。

私の場合は、依頼者に弁護士特約がなければ、完全成功報酬制をとることにしています。弁護士特約以外で着手金をもらったこと、すなわち、依頼者の財布から着手金をもらったことは、多分ここ５年以上はないと思います。ですから、筋が悪い事件を着手金増額により受けるということはありません。全て受任拒否です。

筋が悪い事件を着手金増額により受けることは、後に依頼者との間でトラブルになる可能性が高いようです。自分のやり方、すなわち完全成功報酬制は、この点で優れていますが、受任できる事件が大幅に減ることが難点ではあります。しかし、現状では、自分が処理できる以上のご依頼をいただいておりますので、私にとっては、この難点は表面化していないということではあります。