• 大阪で弁護士に交通事故の相談をするなら岸正和法律事務所

~大阪の交通事故弁護士~ 司馬遼太郎さんの「城塞」を読んで その2

コラム

2020年6月9日
~大阪の交通事故弁護士~ 司馬遼太郎さんの「城塞」を読んで その2

2020.6.9

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

個人的には、私がその古戦場がある大阪府柏原市から奈良県に入った隣街に住んでいることから、小説内に出てくる「関屋越え」「二上・葛城山系」「国分村」「大和川」そして「玉手山」などの地名などに明るく、かつ頭の中で立体的に戦場を描くこともできたため、このあたりは読んでいて非常に楽しかったです。

読み終えての感想は、現実主義の重要性を強く確認できる一冊だということです。

当時の豊臣家と徳川家では、様々な意味において子供と大人の差があり、豊臣家は何としても家康に攻撃の口実を与えないようにする以外に、存続する可能性はなかった。にもかかわらず、淀君という何故か豊臣家の最高権力者となってしまった人が、その現実を受け入れられないという悲劇。豊臣が主で、徳川が従であるという固定観念に囚われ続けてしまう悲しさ。秀頼を、豊臣家を存続させるためには、淀君を暗殺するしかなかったのかもしれない、等と悲しいことを考えてしまいます。

この「城塞」では詳しくは書かれていませんでしたが、秀吉の正室である北政所の現実主義路線が光ります。仮に淀君が秀吉の死後早期に死亡するなどして、北政所が豊臣家の実権を掌握していたらどんな歴史があったのかと、私の想像力は刺激されます。

 

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

岸正和法律事務所

【住所】
〒543-0072
大阪府大阪市天王寺区生玉前町3-25
タマダビル803号
※ 近鉄各線大阪上本町駅
大阪メトロ各線谷町九丁目駅からすぐ

【電話番号】
06-6777-7157

【営業時間】
09:00~19:00

【電話受付時間】
08:00~23:00

【定休日】
不定休

■■□―――――――――――――――――――□■■