コラム

2020年5月24日
～大阪の交通事故弁護士～　交通事故の損害賠償額が高いと驚かれるケース

２０２０．５．２４

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

先日、交通事故損害賠償請求事件の処理が終了した被害者のお客様とお話をしていて、「こんなにもらえるとは思いませんでした。」というお話が出てきました。

このようなご感想は、後遺症として痛み痺れが残っただけであり、それで１４級又は１２級という後遺障害が認定された場合、お聞きすることが多いです。特に１２級の方は、びっくりされますね。まあ、交通事故によって生じた骨折などはちゃんと治ったけれども、やはり痛みは少々残るものなのかな、と思っていたら、賠償として１０００万を超える金額が認められることも少なくはないのです（金額は被害者の方の年収や年齢により大きく異なります。次の文章も同じです。）。また、骨折もなく、打撲捻挫であっても４００万円ほど賠償が認められるケースもあり、これらでも驚きが大きいです。

また、専業主婦やパート主婦の方からお聞きすることも多いです。こちらにはからくりがあります。これは、主婦の家事労働の経済的な価値が、社会においては過少評価ないしはゼロ評価されているためです。ざっくり言えば、賠償の世界では主婦は、全女性平均賃金である年収約３８０万円と評価されます。驚きの原因は、このギャップの大きさによるものです。

私自身は、専業主婦によって育てられた人間ですので、主婦の家事労働はもっと高く評価されてよいと思います。男女を含めた全労働者の平均賃金こそが、男女平等という理想には整合的でしょうね。