2020.4.2
今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所又は自宅で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。
例のシンガポール在住の友人とのやり取りです。
シンガポールでは、全検査件数のうち1%しか陽性を示していない程の検査件数をこなしているそうです。シンガポールも追跡、クラスター潰しに力を入れてはいるのですが、追跡検査を過度に信頼せず、それだけに依存しない検査体制ということでしょう。
日本の専門家たちも、サイレントキャリア、軽症者による感染拡大問題は認識しているようですが、なぜか特定条件の揃うクラスター候補を、人の聞き取り調査で把握して追跡調査で潰していくという手法への信頼が強いようです。仮説を立ててやっていくということを全否定するつもりはないですが、外れた時のバックアップとして、検査数を増やすことは必要であると考えています。
また、友人には、以下のようなメッセージも送りました。
「また、先日の2については、シンガポールでもあまり有効な満員電車追跡は行えていないということでしょうか?クラスターというか、感染経路は、有効な追跡方法があって初めて可視化されるわけです。満員電車の場合、サイエンス、テクノロジーに基づく追跡方法がなければ、そもそも追跡ができず、したがって感染経路は見えて来ない。満員電車の方が見えないからと言って、今の技術で追跡しやすい場所(クラブハウスや病院、介護施設等)にクラスターが見つかったので、この人はこのクラスターで感染したということでよろしいよね、というのは、いまいち信じ切るのが難しいということです。
また、この3日間くらいで、ようやく追跡検査の限界が日本でも強調されるようになってきました。夜のお店に行っていたことを正直に話すオッサンは少ないという話ですが。満員電車に限らず、人の供述に依存する追跡なんてそんなもんです。例えば医者が、現実には風俗店で感染していても、その後病院で医師看護師に感染させていたら、病院にクラスター発生で追跡は成功、終了でしょう。風俗店では、毎日たくさんの客に感染をさせ続けるのですが、これは表に出ない。そういうこともあり得ます。見込み捜査と似た話ですね。怪しい奴が犯人とされて、真犯人が笑っている、みたいな話です。」
引用は以上です。人は見える世界だけを実際にある世界だと信じてしまいやすい生き物なんですね。見えない世界を切り捨ててしまう。見えないことに理由があっても。今回の専門家たちの見解を聴くと、そう思ってしまいます。
専門家たちが、自分たちの中の一人を、「天才」とか言い出したときが、一番危険なんだな。
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