コラム

2020年3月22日
～大阪の交通事故弁護士～　世界中が愚かであり、自分だけが正しいと信じられる人

２０２０．３．２２

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

現実を直視すること、受け入れることは重要だな、と思います。特に、自分の知識、それに基づいて論理的に考えられる、あるべき姿と現実が異なる場合に、「あ、違うな。何か新しいこと、自分が理解できないことが起こっているのかも。」と考えられることが大切です。

また、特に専門家の場合は、最初は現実が歪んで報道されている可能性を考慮し、報道が間違えているだけだ、本当の現実は理論上、こうでなければならないはずだ、と思うこともあるでしょう。しかし、他の報道などと照らし合わせて、やはり当初の報道が概ね正しいと思うときは、柔軟に自説を変更できる能力、これも重要です。

そもそもコロナウイルスというものは、昔からウイルス性の風邪を引き起こしているものに過ぎない、風邪を拗らせて肺炎になるのは当たり前、騒ぐことはない、騒ぎ過ぎ、等と言っている間に、一生に一度経験するかという位の、人類史に残るような騒動となって来ましたね。

世界中が愚かであり、自分だけが正しいと信じられる人は少ないと思うのですが、それなりにいるようです。

なお、医療現場には、この新しい感染症との戦いを始める前に、マスクや防護服等の装備が圧倒的に足りていないそうです。ホテル等を（準）入院施設化するという、このブログで前から言っているような柔軟な対策も進んでいません。太平洋戦争に例えると、戦争開始時点で、いきなり、竹槍突撃という雰囲気です。医療崩壊は回避しにくい厳しい日本の現実があると、予想せざるを得ません。２か月の準備期間がありながら、無念です。