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~大阪の交通事故弁護士~ 「湖北省縛り」から現実主義へ

コラム

2020年2月12日
~大阪の交通事故弁護士~ 「湖北省縛り」から現実主義へ

2020.2.12

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200211-00000006-sasahi-hlth&fbclid=IwAR2sACOu-YRQnLKWFHA7afcF2R3ckbaQjp4wAvKlSOPPsNgY3rAAuXE2Leo

この記事の中で、執筆されたドクターが、

「インフルエンザ検査は陰性であった人の中には、新型コロナウイルス感染症である人がきっといるのだろうなと思いながら、私自身日々診療しているというのが本音です。日本では湖北省に関係のある人しか検査を受けることができないため、新型コロナウイルス感染者の実際の数を把握できていないだけで、国内感染は確認されているよりずっと広がっていると思っています。」

と率直に述べられております。

これを読んで私は、私のFacebookに、「統計上の感染者数を抑えるための最も有効な手段は、検査しないことです。この意味で、日本政府は、現在まで大成功していると評価できるでしょう(笑)。検査から、国民を守ることが、今の日本政府の使命なのです。」とコメントしましたが、これはもちろん私の皮肉であり、本心ではございません。

いわゆる「湖北省縛り」と称される日本の検査対応に疑問を抱く声が強まっています。もちろん、検査の量的な面での限界もあるのでしょうが、やはり新型コロナウイルスの、特に感染力に対する過小評価が、このような対応のベースにあると思われます。更に言えば、日本人の習い性と言える、「目を背ければ危機がなくなる」みたいな不可解な心理が、この対応から感じられて仕方がありません。

まずは現実を客観的に把握することです。すなわち、日本国内での人から人への感染が始まっているという現実から出発して、疑わしい患者には検査を行うことが必要です。仮に検査の量的な面での限界があるというのであれば、それをきちんと説明する責任が、民主国家における行政機関にはあります。

更に、医療機関及び高齢者が多数集まる施設に対して、マスクやアルコール消毒液等が、優先的に供給されるようにしなければなりません。また、場合によっては、医療機関にマスク等を集中供給して、医療機関から高齢者ご本人にマスクを配布するのもありでしょう。これは官民協力してとりかかるべき課題であり、日本人の強みが発揮され易い分野でしょう。マスク着用の有効性については、様々な議論がありますが、医療従事者についての有効性については、科学的な証拠が存在します。また高齢者については、やや情緒的な議論であったとしても、万一感染した場合の重症化・死亡リスクも考慮すれば、国民の納得を得やすいように思われます。

 

 

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