コラム

2020年1月5日
～大阪の交通事故弁護士～　曹操と人間の自由な精神

２０２０．１．５

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

年末に大学の同期と飲んでいたとき、三国志の曹操の話を少ししました。この曹操を主人公とする「蒼天航路」という漫画で、私が最も好きな場面は、曹操が、詩をはじめとする芸術や学問を、儒教の拘束から解き放とうとする場面なのです。

既存の価値＝儒教的価値観を絶対視することなく、儒教に奪われた人間の自由な精神を取り戻そうとする曹操は、優れた政治家、軍人であると同時に、詩人でもあったわけですが、現代を生きる私から見れば、彼はルネサンスのチェーザレ・ボルジアやニッコロ・マキャヴェッリ、ダンテそしてレオナルド・ダ・ヴィンチなどを、一個の人格に統合した破格の天才に見えます。

曹操のような大きなことをする意志に欠ける私ですが、日々真剣勝負をするこの交通事故賠償実務の世界においてだけは、自由な精神や批判精神を持ち続け、必要に応じて新しい価値観を示していきたいと考えています。この領域においては、自分にもルールを変えたり、創ったりすることができてしまうということついて、確信を持つことができた昨年の勢いを、この令和２年も維持していきたいです。