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~大阪の交通事故弁護士~ 長男殺害事件について思うこと その2

コラム

2019年12月21日
~大阪の交通事故弁護士~ 長男殺害事件について思うこと その2

2019.12.21

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

長男殺害事件についての続きです。昨日の記事を読み返すと、弁護士になろうとする人間と、官僚になろうとする人間との大きな違いを感じました。要するに、自己防衛本能の強さが全く違うと。

弁護士になろうとする人間を私が代表してもよいかは措くとして、私の感性では、弁護士は士業ですから、どこか「さむらいごころ」に親しみがあると思うのです。自分を討とうとする者に相応の理があるのであれば、状況によっては討たれてやろうか、と。ただし、兜に香を焚き染めるまで待っておくれ、みたいな緩さが私にはあるのでしょうか?

他方、官僚の世界で事務次官まで行く人間というのは、凄まじい生命力があることでしょう。とにかく生き残ること、勝つことこそが善である。好きな言葉は、「勝てば官軍、敗ければ賊軍」。自分が殺されるかもしれないと「感じ」たら、「やられる前にやる」という本能に基づき、敵を倒すという習慣がなければ、事務次官までは行けないのかもしれません。

また、敵は必ず殺し切ること、仕損じれば必ず復讐されるから、と。今回の父親の、我が子に対する執拗な攻撃に、それが現れているように感じます。現実に、我が子を一方的に30カ所以上刺し続けることができた父親なんですね・・・。

また、当然ですが、官僚は頭がよく、ことを為す前に準備や調査も十分に行うことでしょう。殺人罪の量刑をネット検索で調査したのも、報道によれば、自身による殺害を念頭に置いたものと認定されたようです。これにより、単なる粗暴犯ではなく、知能犯的な人物像も浮かんできます。

彼はこのような調査を通じて、どこまでの知識を得たのでしょうか?執行猶予は厳しそうだが、刑の執行停止という制度があるということにも気づいたのでしょうか?また、仮に実刑をくらっても保釈で出て来られそうだということにも気づいたのでしょうか?更に、保釈中に仲の良いドクターに診断書を書いてもらえれば、執行停止を狙えるのではないか、等と考えたのでしょうか?興味が尽きないところです。(続く)

 

 

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