2019.11.26
今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。
昨夜、風呂から出てきてテレビをつけたら、
https://www.ktv.jp/tokoro/191125.html
このコーナーの終わりかけのところでした。そこでは、赤穂浪士討ち入りの動機は、いわゆる「仇討ち」ではなく、「内匠頭の思いを継ぐ」ということだったという説が皆に納得されていました。
そこだけを見て、この番組で提唱された新説の内容、当否を語るのもどうかとは思いますので、ここからはこの番組から離れて申しますが、「内匠頭の思いを継ぐ、亡き殿の鬱憤を晴らす」という彼らの討ち入り動機は、歌舞伎を観る人にとっては、お馴染みの考え方です。歌舞伎と言っても、古典の「仮名手本忠臣蔵」ではなく、新歌舞伎の「元禄忠臣蔵」の方ですが。
私が「元禄忠臣蔵」を最初に観たのが、「仙谷屋敷」でした。確か京都の南座で、まだ人間国宝ではなかった片岡仁左衛門さんが内蔵助を演じられ、「亡き殿の鬱憤を晴らす」とか、真山青果の長い、そして理屈っぽい台詞を、心を込めて述べられていました。
また、それをきっかけに私は真山青果の原作も読んだので、ずっとこの説に納得していました。というか、真山青果はしっかりと調べ物をしていただろうから、史実でも大石内蔵助が大目付の仙谷伯耆守にこのような趣旨の弁明をしていたものという認識でした。
そんな私の中では、この説は新説ではなく、通説なのですが、まあそんなことより、もう忠臣蔵の季節なんですね。最近は歌舞伎を観に行く時間もないのですが、もしも師走の南座で、「元禄忠臣蔵」の「南部坂雪の別れ」が上演されれば、どんなに忙しくても観に行こうと思います。来年に期待です。
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