昨日の続きを書くつもりでしたが、読書に関する話をしたい気分なので、そうさせて下さい。昨日の続きは明日書くつもりです。
さて、上本町までの通勤時間を利用した読書ですが、「最後の将軍」を読み終え、今は司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」を読んでいます。実はこの本を読むのは人生で3回目です。最初は高校生の時、そして2回目は20代後半だったと思います。
高校生の時の感想は、項羽に対する強烈な憧れと、その潔い最期に対する哀悼の念が強かった記憶があります。劉邦って嫌な奴やな、と。まあ、当時の私はラグビー以外のことにあまり興味のない男でしたので、単純な性格で、戦えば突破力のある項羽のような男が好きだったのでしょう。
他方、20代後半では、やっぱり世の中は劉邦みたいな奴が勝つよな、悔しいが人は項羽のようには生きられない、みたいな感想でした。さすがにこの頃の自分には、少し知恵というものがついてきていたのでしょう。
しかし、劉邦みたいな生き方が全くできずにただ齢を重ねて40代半ばになった私は、やはり項羽のように己の力を恃みに弁護士業を営んでいます。そんな私は、この本を読み終えた時に一体何を想うのでしょうか?