2024.9.23
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少し前のお話ですが、今年5月、京都国立博物館の特別展、「雪舟伝説」を鑑賞しました。博物館や美術館に行くことが非常に多い人間として感じるのが、展示の目玉「商品?」がラスト近くに配置されることが多いということです。お目当ての作品に辿り着くまでに疲労感がたまり、また時間もなくなってしまうことがあり、特にタイムマネジメントの難しさを感じることがあります。
この点、この「雪舟伝説」においては、京都国立博物館さんは振り切っていました。第1章を「雪舟精髄」として、国宝「秋冬山水図」から、国宝6点、重文3点の合計9点のみを配置していました。歴史の教科書や資料集でも見たことがあるような作品が、並んでいました。
これらに続く第2章「学ばれた雪舟」や第3章「雪舟流の継承-雲谷派と長谷川派-」においても、それぞれ重文重美7点、重文4点が集められていました。ここまででお腹がいっぱいです。
他方、第4章から第7章までは、雪舟の影響を受けた作品がずらずらと並んでいました。言い方が良くないかもしれませんが、軽く流して鑑賞する人が少なくなかったと思います(私もです。)。
個人的には、このような順番で鑑賞できたほうが、より合理的かなと思います。特に時間を気にしながら鑑賞しなければならないときには有効ですね。他方、入口・第1章展示室が混雑するのが、仕方ないと思えるかどうかが、評価を分けるポイントとなることでしょう。