コラム

2021年2月15日
～大阪の交通事故弁護士～　損保弁と非弁提携

２０２１．２．１５

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

損害保険会社と顧問契約をするなどして、継続的に仕事を損害保険会社から貰っている弁護士のことを、「損保弁」と言います。仕事を安定的にもらえるというメリットはありますが、１件当たりの単価が非常に低く、そのためか大量に事件を受任する傾向があります。

この損保弁について、今、Twitterで色々と議論されています。その中に、損保弁が、その依頼者、保険会社の契約者のことですが、その意向を軽視して、保険会社の方針どおりに事件を解決したがるという問題が指摘されています。

私は、交通事故の被害者側しか取り扱っていないという、損保弁のちょうど反対側にいる弁護士です。また、保険会社から、事件の紹介を受けたことはありません。事件を受けてくれないかといいう打診を受けたことはありますが、全て丁重にお断りをしています。私の場合、「ただ保険会社と戦うためだけに存在する弁護士」という、単純明快な方針をとっていますので、このスタンスを守り抜くことは、私の弁護士「道」の、いわば生命線であると考えています。このような考え方は、恐らく多くの弁護士の支持を受けられないと思います。ほとんど、美意識の世界の話ですから、浮世離れした頭の固い先生の極論として、無視されることでしょう。

そのような、「保険会社フリー」な私からみると、損保弁というのは、非弁提携の一種のように見えて仕方がないのです。