コラム

2020年12月28日
～大阪の交通事故弁護士～　今年一年を振り返って　その２

２０２０．１２．２８

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

正直、自己を客観的に分析してみますと、悲観主義的傾向が非常に強いです。ただ、私見ではありますが、弁護士としても、また経営者としても、生き残る資質として必要なのは、悲観主義だと思います。悲観主義者の方が、楽観主義者よりも、長期的な生存確率が高いと認識しています。

私のような悲観主義者は、大きな夢のようなものはありません。しかし、恐れのようなものもありません。その点を強調すると、悲観主義者というより、現実主義者なのかもしれません。夢もなく、怖れもなく、です。現実を正確に把握し、淡々とやれることをやっていく、しくじる確率を少しでも低くする、そのような地道な作業を継続することはかなり得意だと思います。

そのような私にとって、今回のコロナ禍は、大きな出来事ではありましたが、それに対して打つべき手を淡々と打っていくことができたと思います。もともと経営スタイルが、コロナ禍に強いものであったことが、全てだと言えばそうなのですが。

今の時代、楽観主義、積極主義そして理想主義というものがもてはやされます。大きな成功をおさめるためには、これらは不可欠だと思います。そういうのを目指す人は絶対に必要です。しかし、大きな成功はいりませんという人の方が圧倒的に多い。とすれば、今ここで、悲観主義、現実主義を勧める文章を書くことには、少なくない意味があるのかもしれません。