コラム

2020年11月9日
～大阪の交通事故弁護士～　まだ何者でもなかった頃の債権回収　その４

２０２０．１１．９

今日も大阪市天王寺区（大阪上本町・谷町九丁目）の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

その後、私は、大家さんから預かった友人の分の回収金を、友人に渡しました。私の方が回収率が高いことやそれが大家さんの判断によるものであること、私自身は、その家庭教師派遣会社を彼に紹介したのが私であるという負い目もあることから、私たち二人の配分については相談に応じるつもりであることを、彼に話しました。

友人の方は、絶対に戻ってこないと諦めていたお金が戻ってきたため、大喜びでした。また、私に対する感謝の気持ちも大きく、配分に関する大家さんの考え方を支持してくれたので、私の優先配当という結果は変わりませんでした。

友人からは、彼が以前見たテレビ番組で、消費者が余り高額とは言えない程度の詐欺にあった場合、諦める人が９９．９％を占める、それ故に詐欺師という商売は成立し、無くならないと誰かが言っていた、みたいな話を聞かされました。本件が詐欺だったのかどうかは、弁護士である今の私の目からは大いに疑問なのですが、少なくとも当時は、世間知らずで被害者意識が強かったので、最初から騙すつもりやった可能性もかなりあると話し合っていたと記憶しています。