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~大阪の交通事故弁護士~ 死亡者数をめぐる漠然とした不安

コラム

2020年5月8日
~大阪の交通事故弁護士~ 死亡者数をめぐる漠然とした不安

2020.5.8

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所又は自宅で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

昨夜から今日のお昼にかけて、ある人と、COVID-19による死亡者数に関して、私のSNS上で、意見交換をしました。そのうち、例によって、私のSNS上の意見の部分のみを引用します。

「志村けんさん、岡江久美子さん、立石義男オムロン元社長そして岡本行夫元首相補佐官。
記事の4月下旬を425日と仮定すると、その時点でのCOVID-19による累積死亡者は334名。

日本におけるCOVID-19による死者約80名に1名が超有名人ということか・・・。
更に、COVID-19による死亡であることを伏せている著名人もいるかも。」

 

「一つ前の投稿で言いたかったのは、日本で無作為に300人余りを抽出して、志村さん、岡江さん、立石さん、岡本さんクラスの有名人が4人も入って来る可能性は、非常に低いでしょう、ということ。コロナによる死者は本当は何人?」

 

「〇〇、ご返信ありがとうございます。仰る通り、著名人が多数人と接触するリスクが一般人より高いということは、この手の感想を持つ人も前提としているでしょう。私たちと〇〇との違いは、それにしてもこれは多すぎないのか?と感じるかどうかの違いだけなのかな、と。なお、志村けんさんはともかく、岡江さん、立石さん及び岡本さんは、乳がんの手術後であったり、かなりの高齢者であったりしたので、COVID-19対策として多数人との接触は控えて来られたという可能性もありますね。賢い人たちですから。」

 

「多分、私を含めて、この点に注目している人は、PCR検査につながる可能性が有名人と比較するとかなり少ない「市井の人の中で、COVID-19による死者は、もっと多いのではないか」という不安感を持っているのだと思います。

私は、超過死亡の観点もあるので、この不安感をあまり大きくはもたないのですが、漠然とした不安感は持たざるを得ない、という現状です。

超過死亡ついででここに書きますが、今年、インフルエンザ感染者がかなり減ったという報道を2~3月に目にした記憶があります。とすると、今年のインフルエンザによる死者は激減するというのが合理的な帰結でしょう。COVID-19絡みで超過死亡の議論をする際、この「今年のインフル死者は激減しているはずである」という事情が織り込まれているはずだと思うのですが、この点は大丈夫なのでしょうかね?織り込んだうえで超過死亡なし、なら、私の不安もかなり「収束」するのですが。」

 

以上です。死亡者数が少ないから、日本はうまく行っているという意見は多く、そうであって欲しいと私も思うのですが、この「死亡者数が少ない」というファクトが崩れると、大崩れするわけです。弁護士の習性なのかもしれませんが、一つの間接事実、証拠のみに依存する立証構造においては、その間接事実や証拠の信用性を慎重に検討する癖があります。

 

ちょっと、不気味であるという感じです。

 

 

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