~大阪の交通事故弁護士~ 弁護士の事件放置6年で依頼者の権利が時効消滅という事件 その7

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~大阪の交通事故弁護士~ 弁護士の事件放置6年で依頼者の権利が時効消滅という事件 その7

コラム

2019/12/07 ~大阪の交通事故弁護士~ 弁護士の事件放置6年で依頼者の権利が時効消滅という事件 その7

2019.12.7

 

今日も大阪市天王寺区(大阪上本町・谷町九丁目)の事務所で、交通事故被害者からの受任事務を処理しています。

 

「提訴依頼、弁護士が6年放置し時効に 1・6億円で和解」という報道

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%8F%90%E8%A8%B4%E4%BE%9D%E9%A0%BC%E3%80%81%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E3%81%8C%EF%BC%96%E5%B9%B4%E6%94%BE%E7%BD%AE%E3%81%97%E6%99%82%E5%8A%B9%E3%81%AB-%EF%BC%91%E3%83%BB%EF%BC%96%E5%84%84%E5%86%86%E3%81%A7%E5%92%8C%E8%A7%A3/ar-BBWPqsI

 

に関係する可能性が高い事件の話を続けます。

 

私も保険会社に、支払履歴を出してもらい既払い金を明確にすることは少なくなく、その目的は残債務額を明らかにすることにあります。当然、その前後に示談交渉が進行しているので、この裁判例を前提にしても、支払履歴の提出やその後の示談金額の提示などの行為が債務承認と認定される可能性が極めて高く、保険会社に時効を援用しようという考えを起こさせない流れとなっています。

 

他方、この事件の特殊性として、過失割合に大きな争いがあったことは重視されるべきだと考えます。訴訟では、被告は被害者の過失9割を、原告は3割をそれぞれ主張しています。仮に過失9割又はそれに近い割合が認められた場合、将来介護費の認定等認定損害額によっては、任意保険既払い額と自賠責保険被害者請求4000万円で加害者に残債務なし、という可能性も考えないといけないケースです。

 

そういうケースでは、保険会社も時効を援用する誘惑にかられやすいのではないでしょうか?保険会社が正しいと考える過失割合が裁判所に認定されない場合、特に立証責任で負けた場合に、時効援用で同じ結論にできるのであれば、保険会社は「禁じ手」である時効援用を躊躇なく使うのかもしれない、この判決を読んでそう感じました。実際にも、保険会社が、もう債務は残っていないことを明らかにする意図のもとに支払履歴を送っていたという可能性はあると思われます。

 

この裁判例は、全ての交通事故被害者側弁護士にとって、読むのが非常に辛いものであると思います。しかし、我々はこのような裁判例から目を背けてはならないのは当然のことです。この裁判例は、我々にとって貴重な共有財産であり、多くの弁護士に共有されなければならないものと思われるのです。この原告代理人の冒した大き過ぎる失敗を、我々が他山の石とすることができるかが、全ての交通事故被害者から問われているような気がするのです。(続く)

 

 

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